BEAST POLICE
鞭の要領で放たれた鎖。

倉本は床を一回転してそれを回避する。

バールと鎖。

どちらも刑務所での刑務作業で使用される道具を持ち出したものだ。

普段ならば作業で使う道具を勝手に持ち出す事は禁じられているが、暴動によって無法地帯となった今となっては、根津を咎める者など誰もいない。

この刑務所内にある物は全て、受刑者達が好き勝手に使う事が出来た。

「根津、この暴動は何の目的で起こした?」

「……」

「お前の狙いは何だ?」

「……」

相変わらず言葉を発する事なく、しかしバールを振り上げる根津に。

「っ!」

倉本は素早く手にしていたソードオフ・ショットガンで発砲する!

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