BEAST POLICE
再び倒れ、床を滑って壁に激突する根津。

無抵抗な集落の人間ならば何十人も殺せただろうが、訓練を受けた警察官…ましてや倉本のような凄腕の刑事となるとそうはいかない。

手も足も出ないまま、いいように叩きのめされる。

「諦めろ」

ゆっくりと歩み寄って来る倉本。

しかし。

「!」

身を起こした瞬間、根津は倉本の取り落としたショットガンを構えていた。

動きを止める倉本。

逆に根津は不敵な笑みを浮かべ、静かに立ち上がる。

如何に倉本といえど、この至近距離でショットガンを向けられては迂闊に動けない。

< 325 / 490 >

この作品をシェア

pagetop