BEAST POLICE
「……」

根津の構えたショットガンの銃口が、ゆっくりと動く。

まるでどこから撃つか、品定めしているかのようだ。

頭を撃ってしまっては即死して面白くない。

肩を撃つか?

耳を撃ち抜くか?

いややはり…。

根津の構えた銃口が、倉本の足に狙いを定めた。

両膝を撃ち抜いて地面に這い蹲らせよう。

憎い警察官を地べたに這わせて、見下してやるのも一興。

根津の指が、ショットガンのトリガーを引こうとして。

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