BEAST POLICE
都内某所。

警視庁公安部長の警視監は、仕事の為に車で移動中だった。

運転手に運転は任せ、後部座席で書類に目を通す警視監。

過激派グループの活発な活動で、公安部は忙しくなっている。

公安部…公安警察の仕事は、国外的には旧共産主義国の政府、国際テロリズム、国内的には、極左暴力集団、朝鮮総連、日本共産党、社会民主党最左派(社会主義協会)、市民活動、カルト(特殊組織)、右翼団体などを対象に捜査・情報収集を行い、法令違反があれば事件化して違反者を逮捕する事もある。

更に国内的には、公安警察の同僚、一般政党、中央省庁、自衛隊、大手メディアなども情報収集の対象になっているとされる。

まさに過激派グループの天敵と呼べる存在。

そんな彼ら公安のトップを。

「!!」

過激派が狙っても、何ら不思議な事ではなかった。

警視監の乗る車が赤信号で停車した隙に、車に横付けしたバイクのライダーが、回転式拳銃コルトパイソンで後部座席の警視監を狙う!

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