BEAST POLICE
まだ年若い警察官。

幼ささえ感じさせ、経験の浅さを滲ませている。

それだけに、ボロはすぐに露呈した。

巽と倉本の接近に対し、巡査は落ち着きのなさを見せ始める。

後ろめたい事がある人間にとって、警視庁捜査一課の刑事が近づいてくるという事はそれだけで脅威だろう。

「どうした?」

洞察力を働かせつつ、巡査を見る巽。

「何か不安な事でもあるのか?」

「そ、そんな事ないですよ…」

「なら何故そんなに挙動不審なんだ?」

倉本の問いかけにも。

「そ、そりゃあこんな取り調べ紛いの事されたら、落ち着かないに決まってるじゃないですか、同じ警察官ですよ、僕は!」

巡査はシラを切り通そうとする。

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