BEAST POLICE
それでも、倉本の眼は死んでいなかった。

脇腹を押さえつつ、どんな犯罪者でも射竦める眼光で鬼首を睨む。

「自分を刺しておいて…知らん顔で話を進められると思ったか」

倉本は鬼首の金髪を鷲摑みにして。

「嘗めるなっっっっっっ!」

彼の顔面にもう一発叩き込む!

またも転倒する鬼首。

しかし倉本の脇腹からも、力んだせいで血が噴き出す。

ガクリと膝をつく倉本。

「倉本さん!」

巽が駆け寄る。

「動いちゃ駄目だ!傷は浅くねぇんだぜ?」

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