BEAST POLICE
「これまでだな」

鬼首はゆっくりと立ち上がる。

「当面の目的である三合會は叩けた…てめぇら警察を利用する事でな…唯一の誤算は…」

鬼首は巽に支えられた倉本を見る。

「倉本だったか…ただのロートルだと思っていたが…その刑事も巽と同じ『野獣』だったって事だな…昔から手負いの獣は恐ろしいって言う…」

夜叉の入れ墨を向け、鬼首はゆっくりと混乱の中に歩いて行く。

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