BEAST POLICE
「な、何だお前はっ?」

驚いたように言う男を無視して。

「捜査に協力してくれてありがとな、婆ちゃん」

巽はサングラスを外し、普段からは考えられないような笑顔を見せる。

「ほ、本当にこの人…詐欺師なのかい…?」

恐る恐る訊ねる老婆に。

「ああ」

巽は打って変わって、ギロリと男を睨み上げた。

「警察官を騙って婆ちゃんから金を騙し取ろうとした、下衆以下の蛆虫野郎だ」

「な、何だとっ?」

男は尚も図々しく警察官を装う。

「私は警視庁より上の極秘の部署の警察官だぞっ?貴様何者だっ?貴様など、すぐに公務執行妨害で逮捕できるんだぞっ?」

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