BEAST POLICE
「ぐふぁっ!」

血を飛び散らせ、仰け反る鬼首。

まさにチャンスだった。

「オラァッ!」

巽が頭を跳ね上げ、鬼首の顎をかち上げる!

立て続けに往復ビンタの要領で、鬼首の顔面を蹴り続ける!

連打、連打、連打!

十数発の蹴りを打ち込まれてよろめく鬼首に。

「せいっっっっ!」

倉本渾身のボディブロー!

「がはあ!」

くの字に折れる鬼首の体。

込み上げた胃液を吐き出す彼の後頭部に。

「おぉぉおぉぉおぉらぁあぁぁあぁっ!」

巽の踵落とし!

まるで金属バットでも振り下ろしたかのような打撃音が、屋上に響く。

だがそれでも。

「ドルァアァァアァァァァッ!」

鬼首は倒れる事なく、巽と倉本、それぞれを剛腕で殴り飛ばした!

「ぐふっ!」

「ぐはっ!」

床に薙ぎ倒される巽と倉本。

鬼首もまた、荒い呼吸で大きなダメージを受けている事を物語る。

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