BEAST POLICE
暴力団捜査妨害事件
都内某所。
鬼首會事務所前。
「おはようございますっ!」
「チャースッ!」
早朝、野太い声が次々に響く。
鬼首會組長、鬼首 春樹が事務所から出てきたのだ。
彼は事務所の前に停車した黒塗りのベンツに乗り込む直前で。
「ん…?」
電柱の陰に立っている、革ジャン姿の男に気付く。
先日クラブで飲んでいた所にやって来た、警視庁捜査一課の刑事、巽だ。
あの時は鬼首の、麻薬売買には関与していないという言い分を信用したような顔をしていたが、こうして事務所前に張り込んでいる所を見るに、やはり全てを信じている訳ではなさそうだ。
鬼首會事務所前。
「おはようございますっ!」
「チャースッ!」
早朝、野太い声が次々に響く。
鬼首會組長、鬼首 春樹が事務所から出てきたのだ。
彼は事務所の前に停車した黒塗りのベンツに乗り込む直前で。
「ん…?」
電柱の陰に立っている、革ジャン姿の男に気付く。
先日クラブで飲んでいた所にやって来た、警視庁捜査一課の刑事、巽だ。
あの時は鬼首の、麻薬売買には関与していないという言い分を信用したような顔をしていたが、こうして事務所前に張り込んでいる所を見るに、やはり全てを信じている訳ではなさそうだ。