キミと私の二度目の恋。
「いってきます」と俊と一緒に家を出た瞬間、家の前を制服を着たカップルが通った。
朝からなんてラブラブなんだろうか。
「おい、今通ったのって…」
「え?」
俊にそう言われ、通った二人を確認する。
黒髪の女の人と、
宏だ。
「なん、で」
「…それは後だ。行くぞ」
俯いたままのだるっとした私をぐいぐい引っ張りながら学校へと向かう。
何も言わなくても分かってる。
ただただ私を学校につれてってくれる。
なにも言わずに。