Dark Moon&Star's 完結
「まぁ。伊藤とか言う、警察の人間を好きになれそうにもないけど」


あたしはさっき会った、警察のことを話す。


「あいつ、まだ少年課に居んのかよ」


サクも伊藤のことを知っているのか、ウザそうな顔をする。


「なんかあの人、人のこと馬鹿にしてる」

「昔から、そういう奴なんだよ。あいつは」

「雫月」


そんな話をサクとしていたら、アキトに名前を呼ばれる。


だから、顔だけアキトの方に向けた。


「俺みたいな仕事してる奴や暴走族なんかに入ってる人間は、サツに嫌われんだよ」


俺みたいな仕事、か。


アキトは、ヤクザの組長をしている。


だから、か?アキトの言葉には、なんだか重みがある。

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