Dark Moon&Star's 完結
この街についこないだまで居たのに、懐かしく感じる。


そんなことを思いながら、あたしは歩みを進める。


「響輝くん!」


響輝くんの家の近くの公園で、響輝くんが誰かに呼ばれる。


「あ、優(ゆう)!」


響輝くんはあたしの手を離して、響輝くんより、2つ3つ年下の男の子の所へ走って行く。


「どう、、、あっ」


優くんの親御さんと目が合う。


、、、息が止まった、かと思った。


ドキドキと、心臓の鼓動が早くなる。


「響輝くん!!帰、、、」


__グイッ__


あたしはその場に居たくなくなり、響輝くんの所に駆け寄ろうとした。


なのに腕を掴まれて、動けない。


「触らないで!!」


あたしは大きな声で、そう言いパシッと掴まれた腕を払う。

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