Dark Moon&Star's 完結
あたしは自分のことをギュッと、抱きしめる。


カタカタと震えている、自分自身のことを隠すために、、、


そして、目の前の男から目を逸らす。


「、、、雫月、ちゃんだよね。響月の、、、妹の」


それに、あたしは何も反応しない。


ただ今にも震えだしそうな体を、グッと堪える。


「、、、本当にすまなかった」


そして、またあたしに深く頭を下げる。


「こんなことしたって、自分がしたことが、、、許されないことは、ちゃんとわかってる。だけど、、、ちゃんと謝らせて欲しい」


、、、逃げるな。


目を逸らすな。


ちゃんと、ちゃんと認めろ。


、、、受け止めろ。


あたしは、グッと下唇を噛む。

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