Dark Moon&Star's 完結
「許す、、、なんて、出来ない」


そんなこと、しちゃいけない。


あたし達は、忘れることも許されない。


どんなに苦しくても、どんなに辛くても、、、


あたし達だけは、響月のことを忘れちゃいけない。


彼も、あたしも、星夜も、、、


「、、、わかってる。俺がしたことは、絶対に、、、許されないことだから。こんなことを言ったら、、、ただのいい訳になるのかもしれない。でも、、、聞いて貰えないかな?」


その彼の言葉に、あたしは何も答えない。


そんなあたしの態度に、了承したと思ったのか話を進める。


「俺はただ、、、有紗が好きだったんだ。自分のことを見ていなくても、それでも有紗が幸せなら、それでよかった。あいつの幸せは、、、星夜の傍にいることだったから、、、」


これが、彼の愛し方だったんだ。

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