Dark Moon&Star's 完結
__ポンポンッ__


アキトがあたしの頭を撫でる。


「会わねぇ間に随分大人になったじゃねぇか、雫月?」

「もう、いい年ですから」


いつまでも、誰かに甘えてばかりは居られない。


「年、ねぇ~。それは、関係ねぇよ。人の気持ちにとか想いに、年は関係ねぇ。自分のことより、相手の幸せを願うのは、どんなに年を重ねても出来ない奴は出来ねぇ」


、、、自分のことより、か。


あたしもちゃんと、好きな人が出来た時そうなれるのかな?


アキトの言葉はいつだって、意味を持つ。


だから、あたしはいつも考えさせられるよ。


「でも、雫月は子供だな。こないだ、姫もボヤいてたし。何の音沙汰も寄越さないって」


あたしは、アキトの言葉に苦笑いをした。

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