Dark Moon&Star's 完結
「雫月ちゃん。悪いわよ」


そう言い、タクシー代をあたしに返そうとする。


「大丈夫ですよ。遥のママに、友達の在り方を教えて貰ったんで、、、その勉強代です」

「子供のくせに、大人に気使っちゃって」


子供のくせにって、、、


あたし、もう20過ぎてるんですけど、、、


「あたし、遥と同い年なんですけど」

「だから?遥はあたしの子供。雫月ちゃんは、姫の子供。だから何歳になっても、子供は子供よ」


なんて、意味のわからない理屈を述べる。


「それだと、あたしや遥は一生子供のままじゃないですか」

「そうよ?あたしや姫より、年上になることはないでしょ?」


それは、そうだけど、、、


「、、、まぁ、タクシー代は有り難く、頂いておくわ」


そう言うと、遥のママは、自分の家の中へと入って行った。

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