Dark Moon&Star's 完結
「ちゃんと、来なさいよ!」


あたしは最後にもう1度、彼らに念を押し、倉庫を後にした。


倉庫を出た頃には、日が暮れて居た。


あたしはそのまま、家に帰る気がせず、星夜の家に向かって歩みを進めた。


今、無償に星夜に会いたいあたしが居る。


会って、星夜の温もりに触れたい。


そしたら、明日も頑張れそうな気がする。


明日も、今日以上に笑える気がする。


そんなことを考えながら、あたしは星夜の家へと、歩みを早めた。


気付くと、あたしの歩みは小走りへと変わっていた。


星夜の部屋に、灯りが付いて居るのが見え、あたしは走り出していた。


部屋に着き、チャイムを鳴らした。

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