Dark Moon&Star's 完結
ここの学校は、自習=自由時間と勘違いしている生徒が多い。


あたしがそんなことさせるかよ。


「この課題出さなきゃ、中間テストが良くても赤点にするから」


その言葉に、誰かが舌打ちを溢す。


どいつもこいつも、気に食わなきゃ舌打ちか暴力しかねぇのかよ。


でも、今はちゃんと出席している生徒たちに構っていられない。


"静かに自習"と大きく黒板に書き、教室を出て彼らが居るであろう準備室に向って歩き出す。


あの教室に行くのは、いつ振りだろう。


確か、初めて入った時。


あたし、あそこが夜狼会のたまり場だって知らなかったんだよね。


終いには、健吾と雄大に追われたっけ?


そんなことを思い出しながら、歩みを進めた。

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