Dark Moon&Star's 完結
あたしは彼らにも聞こえるように、盛大なため息を溢す。


「あのさ。いちいち、教師威嚇すんの辞めたら?」


そんなことして、教師をビビらせて何が楽しんだか?


あたしには、全然わからないんですけど、、、


「自分たちが間違ってるから、注意されてとか思わないわけ?」


あたしの言葉を聞き、秋が立ち上がる。


「綺麗ごとばっか並べて、自分たちの思い通りにならない生徒を排除してく"教師"に、何も言われたくねぇ」


はぁ?あたしがいつ?


彼らのことを排除したと言うのだろう。


でも秋の言葉は、彼自身が抱えている過去に出来た傷なのかもしれない。


1度負った傷は、簡単に消せないことくらい、、、


あたしだって、わかっているつもりだ。

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