Dark Moon&Star's 完結
「同じ?そう思うなら、あなたはあなた達が否定している「教師」と、同じところもまで落ちたってことよ。翔平くん」


あたしは、可哀想な目で翔平のことを見る。


「それでも別に、あたしは構わない」


だって、あたしの人生じゃない。


彼らの人生は、彼ら自身モノ。


だけど、、、


「だけど、、、。人と向き合わずに、自分が作った小さな世界で生きて、誰かを傷つけることは間違ってる」


誰かを傷つけて良い人間なんて、何処を探してもいないのだから。


あたしはチラッと、時計を確認する。


もう、こんな時間。


「じゃ、あたしは教室に戻るから。留年したくなかったら、ちゃんと課題プリント出しなさいよ」


あたしは最後に彼らにそう言い、急いで教室へと戻った。

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