あたし物語。
新学期だしみんなの前では無理にテンションをあげている。
まわりの雰囲気を悪くしたくなかったし…
でも頭の中は朝の出来事でいっぱいで
始業式での先生の話なんてほとんど聞こえてない。
「…続いて、離任式です」
離任する先生が前にでた瞬間、いっきに騒がしくなった。
「は!?」
「なんで!?」
「ウソだろ!!」
そんな言葉がとびかってる。
なぜかあたしが2年のときの担任が前にいたのだ。
後ろにいる優里は泣いている。
クラスがえがなかったからあたしのクラスが一番うるさい。
あたしも無理にあげてたテンションがどんどんさがっていった。