あたし物語。
『…わかった』
どんなにヤキモチ妬いたってダメなことくらいわかってる。
もうカオルと離れるのはイヤ。
「…ごめん。
もう誰かの泣き顔はみたくない。」
それはあたしも一緒だよ。
辛そうにしてる顔なんかみたくない。
『わかってるし!!
カオルは優しすぎなんだよ♪』
「は!?
マナのほうが優しいし!!
あのとき菜摘のために"別れよう"って言ったんだろ?
普通んなことできねぇし」
『そ?
ってか勇介が菜摘に"付き合おう"って言ったときかなり辛かった!!』
「うわっ、ごめん!」
あたし達はこの日、一晩中話し込んでいた。