LIARS-1seasonー
…………は?
呆れ過ぎて、溜息も出ない。
彼女の無能さに、同情しつつ、私は真っ青な空を見上げた。
何処までも続く飛行機雲だな、と思って追っていると、何の前触れもなく、ぷっつりと切れていた。
あ〜ぁ、なんて、残念に思いながら、彼女に視線を戻す。
目を見なくても分かるぐらいの苛つきが、彼女から伺える。
「…………。」
「ちょっと、シラを切るつもり!?」
「…………。」
「っく!!人の男取るなんて、どんだけ最低なわけ?」