【リメイク前】大きな桜の木の下で【完】
「突然ごめん。ちょっと付き合ってもらいたいところがあるんだけど……」
自惚れてしまっていたがそれは間違いではなかったようだ。
案の定校舎裏に足を進めた寺島くんは、桜の木の下に到着するなり私の方に向き直った。
ほんのり頬を染めている初心な様子に、ちょっぴり母性本能が刺激される。
少し老けた印象も受けるけど、それは顔つきのせいだから仕方がない。
というか、どうしよう。流されるがままに付いて来てしまったけど、これは非常に不味い状況である。
私は彼をあのジンクスを破った失恋者に仕立て上げるつもりはさらさら無い。
しかし告白を受け入れて交際するつもりはもっと無い。
確かに気持ちは嬉しい。ただ、いくらお人好しな私でも、接触の無い男の子といきなり付き合えるほど軽いノリは持ち合わせていないのだ。
自惚れてしまっていたがそれは間違いではなかったようだ。
案の定校舎裏に足を進めた寺島くんは、桜の木の下に到着するなり私の方に向き直った。
ほんのり頬を染めている初心な様子に、ちょっぴり母性本能が刺激される。
少し老けた印象も受けるけど、それは顔つきのせいだから仕方がない。
というか、どうしよう。流されるがままに付いて来てしまったけど、これは非常に不味い状況である。
私は彼をあのジンクスを破った失恋者に仕立て上げるつもりはさらさら無い。
しかし告白を受け入れて交際するつもりはもっと無い。
確かに気持ちは嬉しい。ただ、いくらお人好しな私でも、接触の無い男の子といきなり付き合えるほど軽いノリは持ち合わせていないのだ。