【リメイク前】大きな桜の木の下で【完】
告白される前に愛想笑いしながら誤魔化して、速やかにこの場を去るべきか。
判断に迷っていると寺島くんが「俺、入学した日から麻倉のことが、」と言い掛けて、これは本当に不味い!いっそ桜の木の下から全力で逃走してしまおうか。
このあとに続く言葉を容易に想像できた私が地を蹴ろうとした時だった。
「へぇ~、寺島ってそういう女がタイプなんだな」
突如頭上から降ってきた声に私達はバッと効果音でも付きそうな勢いで上を見る。
そこにいたのは女の子……のように可愛い顔をしているけれど男子の制服を着ているから男の子?
とにかく気配なんて全然感じなかったから、私も寺島くんもあんぐりと口を開けて驚愕していた。
私は彼に見覚えがないけど、寺島くんのことは知ってるみたいだから友達とか?
けれどどうやらそうではないらしく、寺島くんは顔を青ざめさせながら気味悪がっている。
判断に迷っていると寺島くんが「俺、入学した日から麻倉のことが、」と言い掛けて、これは本当に不味い!いっそ桜の木の下から全力で逃走してしまおうか。
このあとに続く言葉を容易に想像できた私が地を蹴ろうとした時だった。
「へぇ~、寺島ってそういう女がタイプなんだな」
突如頭上から降ってきた声に私達はバッと効果音でも付きそうな勢いで上を見る。
そこにいたのは女の子……のように可愛い顔をしているけれど男子の制服を着ているから男の子?
とにかく気配なんて全然感じなかったから、私も寺島くんもあんぐりと口を開けて驚愕していた。
私は彼に見覚えがないけど、寺島くんのことは知ってるみたいだから友達とか?
けれどどうやらそうではないらしく、寺島くんは顔を青ざめさせながら気味悪がっている。