【リメイク前】大きな桜の木の下で【完】
「なんでって、ここ俺の特等席だし?」
「はぁ……そうですか」
「ていうかこの前ここで告白する練習してただろ~?」
「なっ、んでそれを……!?」
「だから俺ここで飯食うのが日課なんだって」
今なら羞恥心のあまり死ぬことも可能な気がする。
この木の上に誰かが潜んでいるとも知らずに私はなんて恥ずかしい姿を晒してしまったのだろうか。
それもあろうことか予行練習と本番、二回に渡り。
これは人生の汚点だ。黒歴史として私の身に刻まれる出来事確定だ。
予行練習していた私をコッソリ見ては、おもしろおかしく笑いの種にしていたのだから曽根くんも相当質が悪い。
きっとこれまでにも色んな人が勇気を振り絞ってしてきた告白が報われる光景を見届けてきたのだろう。
そしてこの度例のジンクスを破った私の醜態も、彼の目にしっかりと映っていたというのだから涙物だ。
「はぁ……そうですか」
「ていうかこの前ここで告白する練習してただろ~?」
「なっ、んでそれを……!?」
「だから俺ここで飯食うのが日課なんだって」
今なら羞恥心のあまり死ぬことも可能な気がする。
この木の上に誰かが潜んでいるとも知らずに私はなんて恥ずかしい姿を晒してしまったのだろうか。
それもあろうことか予行練習と本番、二回に渡り。
これは人生の汚点だ。黒歴史として私の身に刻まれる出来事確定だ。
予行練習していた私をコッソリ見ては、おもしろおかしく笑いの種にしていたのだから曽根くんも相当質が悪い。
きっとこれまでにも色んな人が勇気を振り絞ってしてきた告白が報われる光景を見届けてきたのだろう。
そしてこの度例のジンクスを破った私の醜態も、彼の目にしっかりと映っていたというのだから涙物だ。