【短】勇者の腕枕で アルマゲドン回避
また追いかけようとして、すぐに立ち上がったけれど、女の人はもう遥か彼方、遠く。
イッテー…と片足を痛そうにしながら、悔しげな表情している。
なんで、
人って、
好きな人や物事ことになると、一生懸命になるなのかな?
こんなイイ年齢した大人でも。
なんだか、可笑しくてクスクス笑いが込み上げてきた。
「ちょっと…やだあ、佐々木さん?」
委員長が困り笑いをする。
女の人に逃げられた男の人が、バツの悪い顔をして、こちらを見ていた。
「決めた!あたし、やるよ。
ブンカサイで」
今のあたしは、カズミチとジェームズの勇気を讃える為に歌いたかった。
「勇者の腕枕で アルマゲドン回避」
fin