LOVE ☆ Fact
3−Dの前に大行列ができていた。
「すごい繁盛してんじゃん。」
「ほんとだねぇ。私、いなくて大丈夫なのかな?;」
教室に入るのを戸惑っていると
「あ!!玲、いたーー!!!!」
ホスト姿の朝陽が教室から出てきた。
「あれ、遥斗さん!こんちわっす!」
「こんちわー。すごい人だね?」
「おかげさまで、大繁盛!!……で、玲!さっきからケータイならしてんのに出ねーしよ。」
え?ケータイ??
あ・・・・・・
「ごめん、カバン中に忘れてた;」
「……おい。」
「ごめんごめん!で、もしかして?」
「おー、そのもしかして!午後からの子の衣装借りて接客してくんね?人手足りねんだよ;」
「あーはいはい。遥斗、ごめん。」
一緒にいれると思ってたのに…。
「いいよ、俺そのへんウロウロしとくし。」
「遥斗さん、すいません;玲借ります!!」
「うわっ!ちょ、朝陽!」
遥斗に謝った朝陽が私の手を取って走り出した。
「終わったら連絡するね!」
振り返って言うと
笑顔で手を振ってくれた。