愛ある交わり〜真っ直ぐな君と出逢って〜
「せんせ・・・」
布団に横になったままの佐伯が俺を呼ぶ
「ん?」
言いたいことは・・・なんとなくわかる。
「先生・・私、嬉しい。また、こうやって着てもいい?」
・・・・はぁ・・。
面倒くせぇ・・
「佐伯・・佐伯の気持ちは嬉しい。けど、俺とお前は先生と生徒だから・・・」
当たり前のことを言う。
「じゃぁ・・どうして・・・抱いたの?」
泣きながら、お決まりの答えが帰ってくる。
「佐伯が俺を見つめてくるから・・・つい・・」
「ひど・・・い・・・」
「佐伯・・・?佐伯はこんな俺のこと嫌いになった・・・?傷つけたんだから当たり前だよな・・」
淋しく笑ってみせる。
「違う!嫌いにならない!先生に抱かれただけでも幸せだよ!!」
本当・・・簡単だな。
「佐伯?約束してくれる?このことは誰にも言わないこと。・・・言ったら、俺は学校にいれなくなると思う。嫌だろ?」
「うん・・・先生を見れなくなるのは嫌・・・誰にも言わない。約束する・・。」
目に涙をたくさん溜めながら制服を着て佐伯は玄関に向かった。
「今日はごめんな?ありがとう。送ってやれないけど、気をつけて帰れよ?」
「先生、ありがとう。また明日。」
バタン・・・・・
また今日も1人いただきました♪
何も知らない汚れのない子を食ってめちゃくちゃにする。
可哀想なことをしてると思う。
そして、最後に残るのは罪悪感と虚しさ・・・
人を信じる心なんて、どこかに落としてきた。