愛ある交わり〜真っ直ぐな君と出逢って〜
──ピンポーン───



「いらっしゃい。」




「お邪魔します…。」



明らかに動揺を隠せないでいる佐伯は下を向いたままだった。





「どうした?」

と、わざとらしく俺は佐伯の顔を覗き込んだ。




「緊張してるの?大丈夫だよ♪くつろいでいいから♪♪」




テレビの前にわざと敷いてある布団に座らせた。


これも全て計画のうち♪



「麦茶でいいか?」



「…うん。ありがとうございます…」



麦茶を受け取る佐伯の手が心なしか震えていた。




そんなことを気にせず俺は、佐伯の横に腰を下ろした。


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