seasons.(シーズンズ)【完】
*
それから一人ぼっちになったあたしを、お母さんの妹さん夫妻が引き取ってくれることになった。
これが前体育祭に来てくれてたおばさんとおじさんのことね。
二人は子供に恵まれなかったからあたしのことすごく歓迎してくれて、不満の漏らしようがないくらい可愛がってくれた。
でもね、本当の家族を失ったのは変えられない事実で、酷い絶望感に陥っていたあたしは、毎日を感情のない機械人形のように過ごしていた。
何事にもやる気が起きなくて、必要最低限な行動だけを無表情で行う有様は奇妙だったと思うわ。
でもとにかく辛くて辛くて仕方なかった。
それでもマシと言える程度に生活が落ち着いてきた頃、あたしは学校という存在を思い出した。
もちろん自宅の場所も変わったのだから以前の学校とは別のところになるわけで、転入という形であたしは東雲中学校に通うことになったの。
制服は近所のお姉さんからお下がりを頂いたし、久し振りに教科書やノートを手に取るとほんのちょっとだけ立ち直れそうな気がした。
それから一人ぼっちになったあたしを、お母さんの妹さん夫妻が引き取ってくれることになった。
これが前体育祭に来てくれてたおばさんとおじさんのことね。
二人は子供に恵まれなかったからあたしのことすごく歓迎してくれて、不満の漏らしようがないくらい可愛がってくれた。
でもね、本当の家族を失ったのは変えられない事実で、酷い絶望感に陥っていたあたしは、毎日を感情のない機械人形のように過ごしていた。
何事にもやる気が起きなくて、必要最低限な行動だけを無表情で行う有様は奇妙だったと思うわ。
でもとにかく辛くて辛くて仕方なかった。
それでもマシと言える程度に生活が落ち着いてきた頃、あたしは学校という存在を思い出した。
もちろん自宅の場所も変わったのだから以前の学校とは別のところになるわけで、転入という形であたしは東雲中学校に通うことになったの。
制服は近所のお姉さんからお下がりを頂いたし、久し振りに教科書やノートを手に取るとほんのちょっとだけ立ち直れそうな気がした。