seasons.(シーズンズ)【完】
「あはは、そうだよね」
体中が熱を帯びてくる。
これはきっと夏の暑さのせいだけではないはず。
パタパタと手で自分に風を送りながら、自己暗示とも言える愛想笑いを取り繕って、なんとか誤魔化さそうとする私。
でも心とは裏腹に口が勝手に会話を繋いでいってしまう。
「そうだ。せっかく仲良くなれたし進藤くんじゃなくてあっくんて呼んでもいいかな?」
言ってから即後悔と同時に血の気が引いた。
なんてこと提案してるんだろ私。
いくらふいに思い付いたとは言え、こんなの気安いにもほどがあるよ。
急いで弁解しようと慌てて喋り続けていると、
「どうしてあっくんなんですか?」
そう訊ねられるのは当然だよね。
「それは、えっと……そのまま秋人くんって呼んでる子多いでしょ?だから呼んでる人見たことないし、あっくんなんてどうかなって思ったんだけど……駄目だったかな?」
駄目だったかな?って訊くくらいなら最初から言わなきゃいいのに。
私のあんぽんたん。
「いえ、構いません。是非そう呼んでください」
けど進藤くんは優しいんだね。
この暑さを吹き飛ばしてくれるような爽やかな笑顔で、快く了承してくれたんだもん。
きっとみんなは、進藤くんのこういうところに惹かれているんだろうな。
体中が熱を帯びてくる。
これはきっと夏の暑さのせいだけではないはず。
パタパタと手で自分に風を送りながら、自己暗示とも言える愛想笑いを取り繕って、なんとか誤魔化さそうとする私。
でも心とは裏腹に口が勝手に会話を繋いでいってしまう。
「そうだ。せっかく仲良くなれたし進藤くんじゃなくてあっくんて呼んでもいいかな?」
言ってから即後悔と同時に血の気が引いた。
なんてこと提案してるんだろ私。
いくらふいに思い付いたとは言え、こんなの気安いにもほどがあるよ。
急いで弁解しようと慌てて喋り続けていると、
「どうしてあっくんなんですか?」
そう訊ねられるのは当然だよね。
「それは、えっと……そのまま秋人くんって呼んでる子多いでしょ?だから呼んでる人見たことないし、あっくんなんてどうかなって思ったんだけど……駄目だったかな?」
駄目だったかな?って訊くくらいなら最初から言わなきゃいいのに。
私のあんぽんたん。
「いえ、構いません。是非そう呼んでください」
けど進藤くんは優しいんだね。
この暑さを吹き飛ばしてくれるような爽やかな笑顔で、快く了承してくれたんだもん。
きっとみんなは、進藤くんのこういうところに惹かれているんだろうな。