seasons.(シーズンズ)【完】
「みんな今日はありがと!気を付けて帰りなさいよー」
思いも寄らぬ主役の退場に、残された私達は顔を引きつらせる。
リーダー的存在の夏枝ちゃんがいなくなったとなればその役を担うのは自分だろ、と決まったが同然のように、今後の予定を決めようとリードする頼もしい長谷川くん。
「とりあえず、だ。金沢と木村はまだここに残っていたいんだな?」
「おう」「うん」
長谷川くんの質問に金沢くんと加奈ちゃんが返事をそろえる。
「進藤と米澤はどうする?」
「僕は明日も朝から講習があるのでできれば遠慮したいですね」
「わ、私もっ」
「んじゃ決まりな。俺はコイツらを見張るためここに残る。お前達は先に帰ってろ」
自ら残りたい組の保護ポジションを引き受けた長谷川くんは、同い年とは思えないくらい凛々しかった。
責任感の溢れる人だなぁ。
「進藤、米澤を頼んだぞ」
「分かりました。では行きましょう冬香」
「あ、うんっ」
「冬香ちゃん、休み中また遊ぼうね~」
「オレもオレもー」
三人と鳥居の下でお別れして、あっくんと二人になった私はまた胸が高鳴ってくるのを感じた。
思いも寄らぬ主役の退場に、残された私達は顔を引きつらせる。
リーダー的存在の夏枝ちゃんがいなくなったとなればその役を担うのは自分だろ、と決まったが同然のように、今後の予定を決めようとリードする頼もしい長谷川くん。
「とりあえず、だ。金沢と木村はまだここに残っていたいんだな?」
「おう」「うん」
長谷川くんの質問に金沢くんと加奈ちゃんが返事をそろえる。
「進藤と米澤はどうする?」
「僕は明日も朝から講習があるのでできれば遠慮したいですね」
「わ、私もっ」
「んじゃ決まりな。俺はコイツらを見張るためここに残る。お前達は先に帰ってろ」
自ら残りたい組の保護ポジションを引き受けた長谷川くんは、同い年とは思えないくらい凛々しかった。
責任感の溢れる人だなぁ。
「進藤、米澤を頼んだぞ」
「分かりました。では行きましょう冬香」
「あ、うんっ」
「冬香ちゃん、休み中また遊ぼうね~」
「オレもオレもー」
三人と鳥居の下でお別れして、あっくんと二人になった私はまた胸が高鳴ってくるのを感じた。