seasons.(シーズンズ)【完】
「離婚……してるの?」
「ご名答です」
私の質問にすんなり答えてくれるあっくん。
なんだかこんなこと問い詰めて悪い気がしてきたな。
片桐くんの話は一度よけて、ほなみって子の話に切り替えよう。
「ほなみっていうのは誰なの?」
「冬香にそっくりな女の子です」
「そうなんだ……」
それで私とほなみさんが重なって見えてたんだね。
ドッペルゲンガーというのを耳にしたことがあるけど、こんなに身近にいるものなのかな。
少し非現実染みた話に戸惑ってしまう。
「両親が離婚する前、僕と涼人がまだ一緒に暮らしていた時……幼稚園の頃ですね。ほなみとはひょんなことから仲良くなり、ずっと幼馴染のような関係を保っていました」
ちょっとした違和感を感じた。
どうして過去系?
なんだか悪い予感がする。
「今、ほなみさんはどこに?」
私は気付いていたのかもしれない。
なんとなく、そんな気がした。
それなのにあえて訊ねるなんて性格の悪い女……。
自覚していてもやめないところなんて最低だ。
でも知りたい心が私の言動を静止させるのを拒んでいる。
「ご名答です」
私の質問にすんなり答えてくれるあっくん。
なんだかこんなこと問い詰めて悪い気がしてきたな。
片桐くんの話は一度よけて、ほなみって子の話に切り替えよう。
「ほなみっていうのは誰なの?」
「冬香にそっくりな女の子です」
「そうなんだ……」
それで私とほなみさんが重なって見えてたんだね。
ドッペルゲンガーというのを耳にしたことがあるけど、こんなに身近にいるものなのかな。
少し非現実染みた話に戸惑ってしまう。
「両親が離婚する前、僕と涼人がまだ一緒に暮らしていた時……幼稚園の頃ですね。ほなみとはひょんなことから仲良くなり、ずっと幼馴染のような関係を保っていました」
ちょっとした違和感を感じた。
どうして過去系?
なんだか悪い予感がする。
「今、ほなみさんはどこに?」
私は気付いていたのかもしれない。
なんとなく、そんな気がした。
それなのにあえて訊ねるなんて性格の悪い女……。
自覚していてもやめないところなんて最低だ。
でも知りたい心が私の言動を静止させるのを拒んでいる。