seasons.(シーズンズ)【完】
*
「じゃあ次ゴーカート行こう~」
「ちょいと加奈ちん。その前にフリーフォール乗りたくないかぁ~い?」
「え~、加奈落ちるの苦手~」
「いいじゃんいいじゃん。共に落ちるとこまで落ちようじゃあ~りませんか!愛の逃避行ならぬ愛の急降下みたいな?オレ達“金”沢と“加奈”でカナカナ同士相性抜群だと思うよー」
「アンタそれ前にも同じようなこと冬香に言ってたじゃない。意味わかんないわよ」
一時間後には雲ひとつ無い快晴のもと、お決まりの面子で園内を巡っている俺がいた。
流石そこそこの規模を誇るテーマパークなだけあって、平日であるにも関わらず一般客の姿も多く見受けられる。
「春輝くんからリクエストないかな~?」
木村がパンフレットを広げて訊ねてきた。
遊園地なんて小学生の遠足で一度行ったっきりだ。
それもかなり記憶が曖昧。
元々こういうのに関心が薄かったというのもあり、何が無難なのか思い悩む。
「じゃあ次ゴーカート行こう~」
「ちょいと加奈ちん。その前にフリーフォール乗りたくないかぁ~い?」
「え~、加奈落ちるの苦手~」
「いいじゃんいいじゃん。共に落ちるとこまで落ちようじゃあ~りませんか!愛の逃避行ならぬ愛の急降下みたいな?オレ達“金”沢と“加奈”でカナカナ同士相性抜群だと思うよー」
「アンタそれ前にも同じようなこと冬香に言ってたじゃない。意味わかんないわよ」
一時間後には雲ひとつ無い快晴のもと、お決まりの面子で園内を巡っている俺がいた。
流石そこそこの規模を誇るテーマパークなだけあって、平日であるにも関わらず一般客の姿も多く見受けられる。
「春輝くんからリクエストないかな~?」
木村がパンフレットを広げて訊ねてきた。
遊園地なんて小学生の遠足で一度行ったっきりだ。
それもかなり記憶が曖昧。
元々こういうのに関心が薄かったというのもあり、何が無難なのか思い悩む。