seasons.(シーズンズ)【完】
正直私にとってこの状況はかなり堪えた。
まるで最近良いこと続きだった私に罰が下されたかのよう。
「だぁーッ違う違う!あのさ話聞いてた?そこは右腕をこうやって回すの!わからないならわからないってちゃんと言ってよね。教える側の身になってよマジ!」
いい加減イラっときたらしく柳田さんは頭を抱えて叫ぶと、声量を落とすことなく説教を始めだした。
うわぁ……どうしよう。
どうすれば柳田さんの怒りを鎮めることができるかな?
って私がちゃんと踊れればこんなことには……。
でも一度であんなに教えられても、素人にできるわけないよ。
心の奥で不満を漏らしながら柳田さんの喝に堪えていると、
「な~に発狂してるのよ」
「あっ、ちょっと助けてよ夏枝ぇ~」
タイミングよく夏枝ちゃんが通り掛かってくれた。
その腕には数枚のダンボールが抱えられている。
「米澤さん運痴すぎなんだもん!」
呆れた様子で柳田さんが言い切る。
運動音痴=略して運痴。
私みたいな人のことを言うらしいけど、ちょっとその響きが嫌だなぁ……。
まるで最近良いこと続きだった私に罰が下されたかのよう。
「だぁーッ違う違う!あのさ話聞いてた?そこは右腕をこうやって回すの!わからないならわからないってちゃんと言ってよね。教える側の身になってよマジ!」
いい加減イラっときたらしく柳田さんは頭を抱えて叫ぶと、声量を落とすことなく説教を始めだした。
うわぁ……どうしよう。
どうすれば柳田さんの怒りを鎮めることができるかな?
って私がちゃんと踊れればこんなことには……。
でも一度であんなに教えられても、素人にできるわけないよ。
心の奥で不満を漏らしながら柳田さんの喝に堪えていると、
「な~に発狂してるのよ」
「あっ、ちょっと助けてよ夏枝ぇ~」
タイミングよく夏枝ちゃんが通り掛かってくれた。
その腕には数枚のダンボールが抱えられている。
「米澤さん運痴すぎなんだもん!」
呆れた様子で柳田さんが言い切る。
運動音痴=略して運痴。
私みたいな人のことを言うらしいけど、ちょっとその響きが嫌だなぁ……。