seasons.(シーズンズ)【完】
*夏枝side
体育の授業から戻ってきたあたし達は、次の授業に備えて教科書などの準備に取り掛かっていた。
次の教科はあたしの不得意とする英語。
担当のオバハン教師通称ザマス(語尾によくザマスを付けるから)は、校内でもピカイチのウザ教師。
生活指導をやっているだけあってやたら校則にうるさいし、授業は分かりにくいし。
そもそもザマスの教え方が悪い以前に、英語が苦手すぎるあたしが授業についていけてないと言われればそれまでだけど。
でもあのキーンとする甲高い声で説教されると、意欲喪失するのよねぇ。
それを知っているから英語の授業だけはまる写ししてでも宿題は終えていくし、間違っても忘れ物なんてしない。
でも受験もあるしそろそろ根から真面目に授業を受けなきゃ。
そんなことを考えながらあたしは机の中の一式を取り出した。
「……なんだよそれ?」
隣の席に座るハルが眉をひそめる。
なんだよって、そんなのあたしが知りたいくらいよ。
だって……なんであたしの教科書ボロボロに破かれてるの?
体育の授業から戻ってきたあたし達は、次の授業に備えて教科書などの準備に取り掛かっていた。
次の教科はあたしの不得意とする英語。
担当のオバハン教師通称ザマス(語尾によくザマスを付けるから)は、校内でもピカイチのウザ教師。
生活指導をやっているだけあってやたら校則にうるさいし、授業は分かりにくいし。
そもそもザマスの教え方が悪い以前に、英語が苦手すぎるあたしが授業についていけてないと言われればそれまでだけど。
でもあのキーンとする甲高い声で説教されると、意欲喪失するのよねぇ。
それを知っているから英語の授業だけはまる写ししてでも宿題は終えていくし、間違っても忘れ物なんてしない。
でも受験もあるしそろそろ根から真面目に授業を受けなきゃ。
そんなことを考えながらあたしは机の中の一式を取り出した。
「……なんだよそれ?」
隣の席に座るハルが眉をひそめる。
なんだよって、そんなのあたしが知りたいくらいよ。
だって……なんであたしの教科書ボロボロに破かれてるの?