seasons.(シーズンズ)【完】
ただ冬香に対しての罪悪感に立ち尽くすことが精一杯で、
「何してんだナツ!」
ハルが迎えに来てくれるまで身動きをとれずにいた自分は、本当に阿呆だと思う。
「帰ってこねーからみんな心配してるぞ!ほら走れ!試合だろ!」
「もう始まったんじゃないの……?」
「さっきの試合が少しだけ延長されててまだ始まってないんだ!」
てっきり間に合わないと思い込んでいたあたしは、ハルの説得で冬香の言葉と笑顔を思い出す。
いつまでくよくよしてるつもり芳賀夏枝!
あの子のためにもあたしは今から体育館へ走って、コートの中で戦うべきだわ。
「ごめん。あたしどうかしてた」
しっかりしなさい。
あたしは今大会のポープなのよ!
「来なさいハル!あたしの英姿に惚れるんじゃないわよ!」
あの子の気持ち、決して無駄にはしない。
思いを力に変えて、強く踏み出す。
それから3年D組が表彰台を飾ったのは、これよりちょっとあとの出来事となる。
「何してんだナツ!」
ハルが迎えに来てくれるまで身動きをとれずにいた自分は、本当に阿呆だと思う。
「帰ってこねーからみんな心配してるぞ!ほら走れ!試合だろ!」
「もう始まったんじゃないの……?」
「さっきの試合が少しだけ延長されててまだ始まってないんだ!」
てっきり間に合わないと思い込んでいたあたしは、ハルの説得で冬香の言葉と笑顔を思い出す。
いつまでくよくよしてるつもり芳賀夏枝!
あの子のためにもあたしは今から体育館へ走って、コートの中で戦うべきだわ。
「ごめん。あたしどうかしてた」
しっかりしなさい。
あたしは今大会のポープなのよ!
「来なさいハル!あたしの英姿に惚れるんじゃないわよ!」
あの子の気持ち、決して無駄にはしない。
思いを力に変えて、強く踏み出す。
それから3年D組が表彰台を飾ったのは、これよりちょっとあとの出来事となる。