seasons.(シーズンズ)【完】
俺がもっと良い子にしてればとか、あの時アイツの後を追えばよかったといった後悔。

どうしてこうなってしまったのだろう?俺は生まれてこなきゃよかったのだろうか?といった疑問。

大して可愛がってもらったことも良い思い出も無いのに、俺は家族としてアイツにすがりついていたかったんだな。

けど零落したなか、どこかでやっと解放されたんだと安心している自分もいた。

もう頭の中が滅茶苦茶だ。

そうしていつの間にか朝日が昇ってきていた。

開けっ放しのカーテンから、部屋に眩い光が射し込んでくる。

一睡もできないまま朝を迎えてしまったのか俺は。

やべぇな。学校行かねーと……。

でも体がいうことをきいてくれない。

正直今の俺にとっては、呼吸や瞬きをするのがダルいほどに、脳と心臓を動かすだけが精一杯だった。

こんなんじゃ立ち上がって身支度して登校することなんて、とうてい無理な話だ。

ましてクラスメイトの前で平然を装うなんて以ての外。

もう少し落ち着くための時間がほしい。

結局、今日は東雲中転入して以来初めての欠席となった。
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