seasons.(シーズンズ)【完】
*
顔を上げるとちょうど空が薄暗くなってきた頃だった。
窓の外では雪がしんしんと降っている。
あれからどのくらい時計の針が進んだのだろう?
そういえば学校無断欠席になっちまったな……。
ま……一日くらい大丈夫か。
丸一日何も口にしてないというのに、変わらず食欲はわかなかった。
不思議と睡魔も襲ってこなかった。
飲み食いしてないからか、トイレの回数も極端に減っていた。
このままじゃ死んでしまうんじゃないかと思うほど、俺の体は極限値に迫っているのだろう。
でもそんなことどうでもいいと感じるくらい、肉体より精神がむしばまれていた。
自分自身が壊れていくのを思い知りながら、虚無が充満した空間で身を丸める。
そしたらお前が来てくれたんだ。
「ハル!?」
いくら隣のよしみにしても付き合い良すぎだぞ、ナツ。
顔を上げるとちょうど空が薄暗くなってきた頃だった。
窓の外では雪がしんしんと降っている。
あれからどのくらい時計の針が進んだのだろう?
そういえば学校無断欠席になっちまったな……。
ま……一日くらい大丈夫か。
丸一日何も口にしてないというのに、変わらず食欲はわかなかった。
不思議と睡魔も襲ってこなかった。
飲み食いしてないからか、トイレの回数も極端に減っていた。
このままじゃ死んでしまうんじゃないかと思うほど、俺の体は極限値に迫っているのだろう。
でもそんなことどうでもいいと感じるくらい、肉体より精神がむしばまれていた。
自分自身が壊れていくのを思い知りながら、虚無が充満した空間で身を丸める。
そしたらお前が来てくれたんだ。
「ハル!?」
いくら隣のよしみにしても付き合い良すぎだぞ、ナツ。