seasons.(シーズンズ)【完】
*
心を弾ませて迎えた2月14日。
オレはそわそわしながら、いつでもチョコを受け取れるよう万全に構えていた。
朝の靴箱には入ってなかった。
となると手渡しか帰りの靴箱に期待だ。
そんな考察をしながら昼休み。
「あの~金沢くん。ちょっといいかな?」
加奈ちんからの不意打ちキタコレ!
俺は冷静を装いつつも、内心ランランルンルンで加奈ちんを追った。
加奈ちんは人通りの少ない廊下で足を止め、照れくさそうに口籠っている様子。
なんと可愛らしい仕草!
言わずとも後ろに隠し持ってるのはチョコですよね?
「これ……金沢くんに――」
差し出されたハートマークの袋に入ったチョコ。
ピンク色のリボンでラッピングされたそれを前に、オレは心の中でガッツポーズだ。
ほら見てみろ!キタぞ!オレの予想通りだ!
悪いなハル。アッキに続いて俺も一足先に行くぜ!
心を弾ませて迎えた2月14日。
オレはそわそわしながら、いつでもチョコを受け取れるよう万全に構えていた。
朝の靴箱には入ってなかった。
となると手渡しか帰りの靴箱に期待だ。
そんな考察をしながら昼休み。
「あの~金沢くん。ちょっといいかな?」
加奈ちんからの不意打ちキタコレ!
俺は冷静を装いつつも、内心ランランルンルンで加奈ちんを追った。
加奈ちんは人通りの少ない廊下で足を止め、照れくさそうに口籠っている様子。
なんと可愛らしい仕草!
言わずとも後ろに隠し持ってるのはチョコですよね?
「これ……金沢くんに――」
差し出されたハートマークの袋に入ったチョコ。
ピンク色のリボンでラッピングされたそれを前に、オレは心の中でガッツポーズだ。
ほら見てみろ!キタぞ!オレの予想通りだ!
悪いなハル。アッキに続いて俺も一足先に行くぜ!