seasons.(シーズンズ)【完】
「ちょっと金沢、何しに来たのよ」
「米澤ちゃんと一緒に勉強するために決まってるジャン」
語尾に音符マークが付きそうなくらい弾んだ声で言いやがった。
どんだけ下心オープンな野郎だ。
いささか羨ましいと感じてしまうのが情けない。
「金沢がいるとはかどらないわね。目障りっていうか」
「酷いなナっちゃん~」
「冬香もそう思うわよね?」
「へ?あ、や……そんなことは」
「でしょでしょ?やっさしいな~米澤ちゃんは。オレ達金“沢”と米“澤”でザワザワだし結構相性いいと思うけど、どうよ!?」
なんじゃそりゃ。
シゲから至極迷惑な疑問符を飛ばされた米澤は、困惑の色を浮かべている。
「ほら、金沢はあっち行った」
邪魔物を追っ払うべく、ナツがシゲに向かって「しっしっ」と手で払う仕草をした。
「米澤ちゃんと一緒に勉強するために決まってるジャン」
語尾に音符マークが付きそうなくらい弾んだ声で言いやがった。
どんだけ下心オープンな野郎だ。
いささか羨ましいと感じてしまうのが情けない。
「金沢がいるとはかどらないわね。目障りっていうか」
「酷いなナっちゃん~」
「冬香もそう思うわよね?」
「へ?あ、や……そんなことは」
「でしょでしょ?やっさしいな~米澤ちゃんは。オレ達金“沢”と米“澤”でザワザワだし結構相性いいと思うけど、どうよ!?」
なんじゃそりゃ。
シゲから至極迷惑な疑問符を飛ばされた米澤は、困惑の色を浮かべている。
「ほら、金沢はあっち行った」
邪魔物を追っ払うべく、ナツがシゲに向かって「しっしっ」と手で払う仕草をした。