【短編】よわ虫kiss
…ううん、違うか。
ユニフォームじゃなくても、制服でもジャージでもパジャマでも何でも…
大和を見る度に、好きだって気持ちが増していくんだ。
気付いた時にはもう抱えてた想いだったから。
抑えられていたはずの想いは、付き合いだした途端に留まる事を知らずにあふれ出してあたしの中を埋めていく。
その想いは…多分、もうあたしの体には収まりきれなくて、空気中に放出されてる…と思う。
…なんか大げさかもしれないけど。
だから、そんな想いがバレないように、いつもいつも憎まれ口を聞くんだ。
こんなに好きだなんて伝わっちゃわないように…
でも…変だな。
ただの意地で伝えたくなかったのに。
あたしの方が好きみたいで悔しくて、絶対好きとか言いたくなかったのに。
言えなくなってしまった今、伝えたくて仕方ないなんて。
好き、その言葉が言いたくて仕方ないなんて…
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