私を見てよ…。
そんな彼のことを考え、眠い目をこすりながら通学路をあるいていると、背中を思いっきり叩かれた。
「痛っっ!!」
「美緒、おはよっ!」
背中を叩いて挨拶したのは、
私の親友の、朝倉 優菜。
優菜は中学はちがったものの、小さい頃から知っている。
ふわふわに巻いた腰までの髪。
クリクリとした目をさらにメイクで大きく見せている。
そして、名前の通り優しいのだ。
こんなに可愛いのだから周りの男たちがほっとくわけがない。