私を見てよ…。
…話したいことってなんだろう?
不思議に思ったけど、いつも通りの優菜の態度にホッとしつつも少し引っかかっていた。
そして、放課後……
…ガチャンッ
屋上の重いドアを押し屋上に出る。
そこには、フェンスに寄りかかり空を見ている優菜がいた。
その表情は少し元気のないような顔をしていた。
「優菜っ!!」
「あ、美緒。来てくれてありがとう。」
「ううん。全然いーよ!
それで、話したいことって?」
なんだろう、と返事を待つ。
「あのね、私…
空くんが好きなの……。ごめん。」
頭の中が真っ白になった。
……嘘。
パズルのピースが埋まるように、
全ての出来事が当てはまる。