私を見てよ…。



そして、ーーー文化祭。



私達クラスは、劇をやることになった。


「白雪姫」



白雪姫役は当然、優菜。

そして、王子様役は、空だ。





満場一致で決まった。



まぁ当たり前だよね。


私は衣装作り担当になった。


昔から裁縫は得意なんだ。
それだけが取り柄?


優菜のサイズを合わせにいく。

「優菜ぁー!サイズ測るから来て!」

「うん!」

「うわ!細!ちゃんと食べなさい!」

「もう!やめてよ美緒!」
頬を赤く染めて否定する優菜。

そんな謙虚な所も可愛いんだろうな。


姫の次は王子様。…空の番。


…なんかドキドキしてきたぁ、、

って私は変態か!バカ野郎!
きっと筋肉とかすごくて…へへ


すると、

「なに一人で百面相してるんだよ!」

と笑いを含んだ声が上から聞こえてきた。

バレてたか…。


「し、してないもん!!」

と意地を張ってみる私。

「してたから~」
「してない!」
「してたし!」
「だからしてないってば!!」


そんなやり取りが楽しくて自然に顔がほころぶ。


「ニヤニヤしてねぇで早く測るんだろ?」

…そうだった!!!


「う、うん。」


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