私を見てよ…。
新しい出会い。美織side
ーー文化祭の熱も冷めた頃。
今日は朝から胸騒ぎがするなぁー
なんてぼやぼや考えながら、登校する。
「ふぁー、眠いぃー…」
あくび出るよー、やっぱ9時に寝なきゃやばいかなぁ?
ガラッ、教室についた途端。
「美緒っ!//」
と抱きつかれる。
「…優菜?どーしたの??」
ざわざわざわ…
胸騒ぎ。
優菜は何を言おうとしてる?
今すぐ逃げたい。聞きたくない。
そんな想いも虚しく、
「あのね…美緒、私、空くんと付き合うことになったの。」
……えっ?
「そ、そうなんだ!おめでとう。空はいい奴だから大丈夫!お幸せに。」
…思いとは裏腹にそんな言葉がでてくる。
本当は付き合ってほしくなかった。
私だけにあの笑顔を向けてほしかった。
どんなに今更後悔しても無理だよ…
優菜が空が好きと言った時点で気付くはずだった。