隣のキミへ
登校終了のチャイムが鳴るのとほぼ同時に私は教室へ滑り込んだ。

「セーフ♪」

教科書などを机に詰め込み、運良く前後同士になれた、心愛に今朝の事を簡単に説明した。

「そーだったんだ…瑠衣ちゃん、置いていってごめんね。」

そう言って心愛は、女の私でも思わずキュンとしてしまう様な上目遣いで謝ってきた。


「なんで心愛が謝るのぉ!?私がわるいんだよ…」
「…うん。」

ガラガラ!!!
チャイムが鳴り、担任の伊藤先生が教室に入ってきて、
「よ~し!じゃあ朝の会を始めるぞ~!」

と言った。

(部活!何入ろっかな…)

なんて考えていたら、朝の会は終わってみんな1時間目の準備をしていた。
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