Love~それぞれの愛のかたち~
でも、本当は私も彼と同じ暗くてパッとしない人。
ただ独りが嫌で、本当の私を知られるのが怖い臆病者。彼はありのままの自分をさらけだしてる強い人なんだ。結局私もあの可愛いこぶる女子と変わらない。
私は、自分のことが一番嫌い。大嫌い。

「ねぇ。」急に声をかけられて少し慌てる私。 「何?」 「RADWIMPSのさ、アルバム昨日やっと届いたんだ。もう聴いた?えーと…名前何だっけ?」 彼は少し気まずそうに、でも少し笑ってそう言ってきた。
私は少し動揺した。彼の顔が笑ってる。少しだけど…人間なら笑うのは当たり前だけど彼が笑う顔みれるなんて何か奇跡みたい。
私は、「夢加!橘 夢加!まだ聴いてないな~レンタル開始されるまで待つよ~」 彼は、へーっとうなずきまた曲を聴きはじめた。 彼は何を考えてるのか本当に分からない。この先分からないだろうな。
< 9 / 12 >

この作品をシェア

pagetop